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高橋 佑輔

前職 大手ドラッグストア

高橋

経歴
大学卒業後、大手のドラッグストアに入社し、調剤業務、接客や医薬品・日用品の売場作り、OTC管理など、多くの業務に携わっていました。約3年間勤務した際に、OTC管理が主で調剤業務のない店舗に配属になったことを機に、医療の現場で薬剤師として働きたいと考え、調剤薬局への転職を決意しました。


ハローを選んだ理由
全国展開している転勤の多い薬局ではなく、地域の患者様のために腰を据えて働ける転職先を探しました。ハロー薬局は「地域に密着したかかりつけ薬局」をコンセプトに掲げており、日々の業務に忙殺されるのではなく、患者様本位の仕事が出来るのではないかと考えました。また、転職前は調剤とOTC売場の両方の業務を行っていましたが、調剤経験は1年半ほどであり、受けたことのある処方箋にも偏りがあり、疾患や薬についての知識にばらつきがあると実感していました。面接でもまさにその点を研修担当者の方から指摘を受け、知識不足の領域や苦手分野を研修という形でフォローをして行くからハローで一緒に頑張っていこうと誘って頂きました。これも大きかったです。

研修の印象(受けた研修内容、現在の研修状況)
上記の通り私の場合はある程度の実務経験がありましたので、研修は苦手分野を無くすことに主眼をおいて行っていただいています。

苦手分野の確認

研修の最初に代表的な疾患の理解度のチェックを受けました。循環器を例に取れば、高血圧、慢性心不全、不整脈、弁膜症、ASO、静脈疾患等々・・、循環器系の代表疾患に対して、「病態・原因・誘因、症状、検査・診断、治療・薬、日常生活」という一連の治療の流れをどの程度理解できているかを自己評価していくのです。「薬物治療だけを理解していても駄目だ」というのが研修担当から言われていることなのですが、確かに一つ一つの疾患をこうして具体的にチェックして行くことで、自分の弱い分野がはっきりと分かってきます。今までそれ程苦手と思ってなかった領域に苦手な疾患がいくつもあったり、実は漠然としか分かっていなかったりと気づかされることもありました。

苦手分野の学習

入社してからの3カ月ほどは、週に2日を研修担当者のいる東浦和店で勤務し、外来終了後に30分から1時間ほど時間を取って頂き、苦手分野を中心に疾患の学習をしました。この間に循環器、呼吸器、内分泌・・・と患者数が多い領域を集中的に学び、4カ月目からはペースを週1日に落とし、入社後1年が経った今も学習を続けています。勉強方法は非常にシンプルで、今日の治療指針やビジュアルブックなどの参考書などを使い、疾患を「病態・症状、誘因・原因、検査・診断、治療・薬」という治療の一連の流れに沿って整理し、指導者に説明し、質問やアドバイス(難しいテーマではレクチャー)を受けるというやり方です。外来業務も多忙な中、しかも苦手な分野を毎週調べるのは正直大変でしたが、自分で調べた内容を人に説明する(アウトプット)することで自分の中で整理がされ、服薬指導に生かせる知識になっていると実感します。是非とも今後も続けたいと思っています。

配属後の仕事(日々苦労していること、勉強になっていること)

配属先は西川口店で、皮膚科、胃腸科、精神科の処方を多く受けています。駅前に立地するため実に様々の処方箋を経験することが出来、貴重な経験を積ませて頂いています。特に皮膚科に関しては、処方箋だけでは病気や患者の状態を推測することが難しく、西川口店に配属されるまでは処方された薬を渡すだけになりがちだったのですが、疾患について症状から検査法、治療法までを細かく指導して頂き、より患者に寄り添った服薬指導が出来るようになったと感じます。また、上述のように、週に1回は東浦和店で研修を兼ねた勤務をしています。東浦和店は慢性疾患の患者が多く、地域の基幹病院からの重い処方も多数受けています。処方箋を全て薬局に持ってきてくれる患者も多く、これからの「かかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師」の業務経験を積むのに最適な店舗だと感じます。良い経験を積ませてもらっています。両店舗に共通しているのが、どんな処方であれ、そこに書かれた薬をただ渡すのではなく、患者様の状態を把握し、医師の処方意図を汲み、最適な服薬指導を心がけているということです。薬歴の情報量も格段に多く、まとまっています。皆さん非常に勉強熱心で常によく考えて行動していると感じます。自分が特に恵まれた環境で仕事をさせて頂いているのかもしれませんが、業務そのものが貴重な研修となっていると思います。このまま学習を続けていき、患者様に信頼される薬剤師になれるように励んでいければと思っています。

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研修担当者より

高橋さんも調剤経験者でしたので、基礎的な研修は省略し、所属店舗で業務をこなして頂きながら、苦手分野をフォローする形で進めています。

彼は入社の際の面接に立ち会ったのですが、学生時代に奨学金を少し多く借りていたとのことで若干の焦りが感じられました。目先の給料のいい会社に入って激務で消耗させられたり、レベルの低い環境に身を置くことで成長の機会を逃してしまうのではないかと心配して、「若いころの数年間は何事にも変えられない貴重な時期だ。研修をしっかりとやって実力を付けて稼げる薬剤師にしてあげるのでハローにおいで。共に頑張ろう。」と熱心に勧誘したことを覚えています。

研修は非常に順調に進んでいます。口数の多い方ではありませんが、学習意欲は高く、将来設計をしっかりとしているようです。仕事の呑み込みも良く、調剤監査も正確で、薬剤師としての適正に優れている人材であると評価しています。

【学習方法】

苦手分野の学習のフォローでは、各自が取り上げた疾患を「病態・原因・誘因、症状、検査・診断、治療・薬、日常生活」という治療の一連の流れで整理したものを発表し、指導者から質問やアドバイスを受けるいう形で行っています。自分なりに調べたものを人に説明することは理解度の確認になりますし、指導者からのアドバイスを受けることによって知識が一層深まります。指導者にも負担が少なく、指導者自身も勉強になる良い方法であると考えています。

「病態・原因・誘因、症状、検査・診断、治療・薬、日常生活」という流れに沿って資料をまとめていくのは、我々の仕事に直結する知識が効率よく得られるからです。調剤薬局のサービスの対象は患者様です。「自分がかかったのはどんな病気なのか(病態・原因・誘因)」、「どのような症状で苦しみ悩んでいるのか(症状)」、「病院でどのような問診や検査を受けてきたか(検査診断)」、「治療法はどのようになるか(治療)」、「その中での薬物治療はどのように行うか(薬物治療)」、「日常生活で気を付けることは何か(生活指導)」等々・・・。患者様の病気や薬に対する様々な疑問に分かりやすく答えてあげなければなりません。「診断は医師がするもので薬剤師には関係ない」という声もいまだに耳にしますが、健康サポート薬局という新しい薬局の概念が出来ましたし、本年4月には薬機法も改正されました。患者の症状を聞き取り適切な対応をすることは我々薬剤師の仕事の中心となったと思います。当社の薬剤師はそのような薬剤師であって欲しいと思っています。

(安全管理・学術教育部長  堀内 貴)

大塩 悠介

前職 大手調剤薬局

大塩

経歴・入社の理由
平成25年に大学を卒業し、大手調剤薬局グループに約3年半務めた後、実家の近辺に店舗を多く持っているハローコーポレーションに転職いたしました。入社前のハローの薬局のイメージは、“地域に足を据えた仕事をしている薬局” というものでしたが、実際に入社してみても自分のイメージ通りの、アットホームな地域の方に愛されている薬局でした。転職前の大手の調剤グループでは、短い期間で何度も転勤があったり、遠方の店舗への長時間の通勤を強いられることも多く、地域に根差した かかりつけ薬剤師の仕事どころではなく、ジレンマを抱えていましたので、自分の実家の近くで、“かかりつけ薬剤師として働ける場を見つけられたことは幸運だったと思います。 

ハローコーポレーションの研修

転職前の調剤薬局では、講演会などの薬剤師を集めて行う全体研修は定期的に行われていましたが、あくまで一方通行の座学であり、基本的な学習は個人に任されているのが実情でした。これに対してハローコーポレーションの研修は、一人一人の不足している薬や病気の知識を補う形で研修を組むという、大手とは真逆のスタイルで進められていました。これはとても驚きました。入社当日には所属店舗にて安全面の研修と、自分の得意分野と苦手分野の把握をしていただき、脳卒中や心筋梗塞、高脂血症といった循環器内科の代表的な疾病についての講義を受けました。その後も、月に一回のペースで、自分の配属店舗に研修担当の方が指導にいらしていただき、呼吸器領域や糖尿病性腎症など自分の苦手分野について基本的な内容からレクチャーをして下さっています。入社3カ月目には他店舗における研修も行っていただきました。また、月に1~2回のペースで開催されている有志による薬局グループ内の定期勉強会に、毎回参加させていただき、苦手分野のまとめを発表させてもらったり、同期や先輩方からアドバイスを頂いたりしています。同じ年代の薬剤師が多く参加しており、皆の発表を聞くことは刺激になっています。

配属後の仕事

現在の店舗は、薬の用法用量や適応症、外用剤の使用方法などに関して、処方医から直接電話で質問を受けることが多くあり、医師をお待たせすることなく正確な情報をお答えしなくてはなりません。当然ですが、一般的な薬の知識はだけでなく、薬のプロとしての幅広く、深い知識が要求されます。店長からは、処方のポイントや薬の情報に関する理解度のチェックを毎日していただき、苦手な分野に関しては課題を与えていただいています。見識を広めるために、医師会や薬剤師会の講演会に参加する機会も頻繁に設けていただき、非常に充実した毎日を過ごしています。 


今後の課題 
毎日の仕事に忙殺されていると、どうしても知識が偏りがちになります。かといって、自分一人で、自分の苦手分野を把握して、課題を設定して学習をしていくのはなかなか大変です。しかしハローコーポレーションにおいては、日常業務について所属の店長に毎日細かく指導していただき、知らない分野や苦手な疾病領域については会社の研修により定期的にフォローしてもらえており、非常に助かっています。今後は、研修で与えて頂いた情報と自分で取り組んで得た知識を、かかりつけ薬剤師として患者様のために活かせられるように、自分の中で整理し、更に広めていきたいと考えています。

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研修担当者より

調剤経験者の研修
調剤経験者の研修は、全くの未経験者とは異なり基本的な研修は最小限に留め、調剤技術の指導は配属先の店舗責任者に任せます。研修の主体は、仕事において不足した知識を補うためのフォローアップとなります。無駄な研修は行わず、必要な研修を提供するということです。  
効率的に研修を行うために、代表的な疾病について自身の理解度を自己評価していただき、苦手分野を中心に頻度の高い疾患を選んで研修を組んでいきます。病院勤務の薬剤師であれば、糖尿病専門薬剤師のような一つの分野のスペシャリストとしての働き方もあるでしょうが、調剤薬局が社会から求められているのは地域のかかりつけ薬局としての機能であり、“〇〇科の薬はあまり受けたことがないからよく分からない”というようなことでは仕事になりません。苦手領域は研修と自己学習により無くしていきます。
研修というと堅苦しいイメージがありますが、それぞれの薬剤師に難易度やペースを合わせ、研修担当者と共に学ぶというスタイルで行っており心配いりません。 


大手調剤薬局との違い
大塩さんも述べていますが、大手調剤薬局では会社側から提供される情報を座って聞く、所謂、講演会形式の受動的な研修を行うことが多いようです。大きな会議室に薬剤師を一度に集めて一方的に講義を行うという方法は、会社側としては非常に楽なシステムですが、受講者一人一人の理解度を無視しており、実際には効果の薄い研修方法です。決して研修側からの一方通行の座学にはしないという点がハロー薬局の研修の特徴といえると思います。


大塩さんの研修内容
大塩さんは3年半の調剤経験がありましたので、基礎研修期間は設けず、所属店舗で業務をこなして頂きながら、苦手分野をフォローする形で研修を進めています。これまでに、現在の店舗で処方箋を受ける機会の多い「冠動脈疾患・脳卒中・高脂血症・糖尿病」、本人の苦手分野である呼吸器系の疾患を取り上げて研修を行ってきています。 
また研修の一環として、近隣店舗の薬剤師で行っている勉強会にも参加していただき、苦手分野や患者さんから受けた質問や疑問を掘り下げて発表して頂いています。 
配属店店長からの指導、月一回の研修、勉強会への参加など、勉強、勉強の毎日で大変かと思いますが、若い時に苦労して得た知識はその後の薬剤師として貴重な財産になるはずです。頑張ってください。 

 

(安全管理・学術教育部長  堀内 貴)

田中 信光

​前職 CRO

田中

経歴
大学を卒業後は、新卒としてCROへ入社し、モニターとして3年間の経験を積みました。モニターの仕事にも魅力は沢山ありましたが、どうしても患者様との距離が遠く、医療に関われているという実感があまり持てないことがずっと気になっていました。そこで、患者様との距離が近い臨床の現場で働きたいと考え、薬剤師としての転職を決断しました。 

ハローを選んだ理由

患者様との距離が近い臨床現場での勤務を希望していたため、門前病院の処方を漠然と受けているだけではなく、地域密着型の「かかりつけ薬局」を念頭に置いているという薬局であるということが、ハロー薬局を選んだ理由の一つです。また、社長と社員との距離が近く、非常に風通しの良い企業であることや、各店舗の方針は薬局長の裁量に任される部分が大きく、やりがいのある仕事が出来るといったことも魅力的でした。

研修の印象(受けた研修内容、現在の研修状況)

正直なところ大手と呼ばれる企業ではないため、現場で働きながら仕事を覚えていき、知識については自己学習をしていくことを覚悟していました。国家試験から3年経ち、知識が抜け始めている中で薬剤師として0からのスタートであるため、入社前の不安はとても大きかったです。しかし、入社直後に基礎部分からの研修を2週間程度の時間をかけてみっちりと教えて頂き、そんな不安も吹き飛びました。研修では主に代表的な疾患や薬についての座学や、服薬指導のロールプレイングをやりました。単に知識を教わるだけでなく、研修が終わった後も効率良く自己学習が出来るような勉強の仕方を教われたことと、薬剤師としての心構えや患者様への気遣いの部分なども学べたのはとても大きかったです。配属して3か月後に実施頂いたフォローアップ研修では、普段の業務ではあまり触れることのなく、勉強不足な領域に関して研修して頂きました。座学だけではなく、実際にその領域の門前病院がある別店舗を見学に行き、経験豊富な薬局長に処方解析や投薬の見学をさせて頂きました。研修担当の方はとても親身になってくれるため、今でも自己学習で困ったときは相談させて頂いております。

配属後の仕事(日々苦労していること、勉強になっていること)

知識が不足している部分がまだまだ多いため、苦手分野の薬剤の投薬になると、どうしても突っ込んだ話が出来なくて苦労しています。ただ、薬局長や先輩社員には相談しやすい環境であるため、投薬前に指導のポイントを聞いてから投薬に行けているので、とても勉強になりますし、安心して働けています。また、現在は2店舗掛け持ちで勤務させて頂いているため、様々な薬剤師と働けるのがあり

がたいです。皆さん知識はもちろん豊富ですが、これまで働いてきた環境などでそれぞれ得意分野を持たれているので、様々なことを教えて頂いています。

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研修担当者より

調剤未経験者の研修プログラム
調剤未経験の方の研修は、入社時の1~2週間程度の基礎研修と、その後のフォローアップのための追加研修の2本立てで行います。
入社時の基礎研修では、①重大過誤防止のための安全教育、②実際の処方を用いた服薬指導の反復練習、③赴任先の診療科の疾患に関するレクチャーの3つを主に行います。これは、配属先へスムーズに業務に入れるための準備期間にあたります。 フォローアップ研修は、入社後3カ月から半年経過した頃に行い、研修の内容は本人と相談しつつ設定していきます。 
地域のかかりつけ薬剤師として働くためには、門前医院の処方だけ理解しているのでは不十分であり、全ての疾患領域に偏りのない知識を持たねばなりません。そしてその知識を生かし、患者さんのために役立てるためには、高いレベルの服薬指導が必要となります。よって、研修はこの2点を獲得すること主目的として行います。 


田中さんの実際の研修内容
田中さんは調剤薬局の経験はないものの、治験関連の仕事を3年経験されており、言葉遣いや一般常識に問題はなく、社会人教育は省略し、即戦力として働いてもらえるための研修を組みました。また、柔らかい物腰の中にも、今後の人生を薬剤師として歩んでいけるよう早く一人前になりたいという決意が感じられ、研修を提供する側としても力が入りました。 
入社時の研修で皮膚科の疾患と糖尿病の処方についての研修を行い、フォローアップ研修では、脳卒中や心筋梗塞、弁膜症などの主要の循環器系の疾患、糖尿病のガイドラインや合併症の理解、本人の希望で精神科領域についての研修を実施しました。精神科領域については実際に処方を多く受ける店舗と連携し、実際の現場の見学と説明を受ける機会を設けました。当社は多様な診療科の門前薬局を持っていますので、このように座学だけでなく実際の現場を体験することが出来ます。 
少し古い考えかも知れませんが、30歳代の男性薬剤師には、一家の大黒柱として安定した収入を稼げるように一流の実力をつけて欲しいと思っています。 
今後も数年単位でフォローアップ研修を続けていく予定です。期待しています。 

 

(安全管理・学術教育部長  堀内 貴)

森田 理

​前職 MR・製薬会社学術

森田

経歴

大学卒業とともに内資製薬会社に就職しました。20年以上MR職として開業医から大学病院まで担当し、その後、糖尿病および高血圧領域の学術として専門医へのアプローチや地域薬剤師会での講演、社内の教育などに携わりました。このような疾患領域では、療養指導が大きな役割を果たすこと、また、薬剤師が大きく関与出来得るものと思い、実際に薬剤師としての職務に興味を覚えるようになりました。ちょうど早期希望退職が募集されたため、転職を決意しました。


ハローを選んだ理由

私の場合は、50歳に至るまで、実習を含めて全く経験がないことが最大の不安要素でした。このような職歴でも役割を果たせること、今までの経験をいかせること、風通しの良さそうな社風であることを条件に幾つかの会社の面談をうけました。その中で、ハロー薬局はMR経験者が多く、それ以外にも多方面から転職されてきていることや、年齢構成や男女比などの偏りがないこと、未経験でも充分な指導と継続教育のシステムがあること、地域医療への貢献が会社の理念として大きく掲げられていることが、選択する大きな決め手となりました。

研修について

入社後すぐに研修店舗で集中OJTを実施してもらいました。ここで一連の業務を包括して学びました。また、自分の得意分野と知識の欠如している領域を洗い出し、早期に習学しなければならない領域を抽出してもらいました。社内には未経験から転職された方が多く、ご自身の経験をもとに、なるべくまわり道をしないように効率よく必要な知識を習得できるようアドバイスしてもらえます。入社後6ヵ月経過した現在は、配属店舗の他、2軒の店舗でも業務をさせてもらっています。診療科や地域も異なり、多様な経験を得ています。また有志による定期的な勉強会も行なわれています。この勉強会は病態からのアプローチにフォーカスをあてたもので、投薬業務において重要でかつリアルタイムな情報を習得出来ます。また、色々な店舗の方と情報を共有できることも、未経験だった自分にとって重要なイベントです。

配属後の仕事

経験がない分、先輩方がフォローしてくれるので、入社前に心配していたほどではありませんでした。指導してもらった内容については、同じエラーを起こさないよう心掛けています。ただ、幅広い知識、制度を短期間で習得と、瞬間的に的確な判断を下すことに関しては苦慮しているのが、現状です。特に判断については先輩方がどのようなロジックでジャッジしているかを観察しないと、いつまでたっても身にはつかないと感じています。幸い職場ではフリーに情報共有できる環境ですし、地域の保健衛生向上を考えている人ばかりなので納得のいくまで指導して貰えます。

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研修担当者より

年齢が上の方の研修について

比較的年齢が高い方で調剤未経験者の方は、調剤薬局に勤めることに不安を感じるようですが、研修により適切にフォローしますし、当グループは店舗数も多いのでその方の実力に合わせて配属先を調整することも出来ます。マラソンやゴルフなど共通の趣味を通じて社員はプライベートでも仲がよく、どの店舗でもわからない事を誰にでも聞ける雰囲気ですので心配いりません。実際に当社では調剤経験が全くない状態で入社され、中心となって働いてくれている仲間が多くいます。 
ある程度の年齢で初めて調剤薬局にお勤めの方には、調剤→監査→投薬のように新卒に行うような段階を踏んだ教育を悠長に行っていく時間はありませんので、短期間で薬剤師として働けるように実践的な研修を行います。具体的には、薬剤師の仕事の本質である監査と投薬を間違いなく行えるために、実際の処方箋と薬歴を使っての模擬監査と服薬指導の練習を何度も行っていただきます。 

 

MR出身者の研修

MR出身者の方が多く活躍しているのも当社の特徴です。MR経験者の有利な点は、コミニュケーション力の高さ、医師との交渉に慣れていること、臨床試験データに詳しいことなどが挙げられます。中でも医師との交渉力の高さは調剤薬局で働く上でも大きな武器だと思います。 
反対に、扱ったことのない疾患領域に関する知識が欠如している方や、医師を対象とした仕事を続けて来たため平易な言葉で説明をするのが苦手な方が多いので、苦手分野を洗い出し、研修と自己学習で埋めていきます。投薬に関しては先輩薬剤師の投薬の見学、徹底した模擬投薬の反復練習を行います。 
希にMR出身者で自社製品だけ売れればいいという仕事を繰り返してきたために非常にモラルが低くなってしまっている方がいらっしゃいますが、モラル面は研修で何とかすることは困難です。患者を優先して行動することが出来ないのであれば、いくら知識があってもそのような方は当社で薬剤師としては働くことは出来ません。 


森田さんの研修内容

森田さんは、調剤薬局で扱うことの多い糖尿病や高血圧といった慢性疾患についてプロフェッショナルとして優れた知識と経験をお持ちでしたので、その専門性を生かしていただきたいと考えています。特に糖尿病対策は国の健康プログラムの中心と定められており、調剤薬局においても単なる薬の説明だけでなく、合併症防止のための食事や運動といった療養指導全般を行うことが求められてきています。ゆくゆくは当社社員に対する教育指導を手伝って頂ければと期待しています。 
入社時の研修では、社会人教育は省略し、監査投薬の練習を行っていただきました。苦手分野の洗い出しでは、「排尿障害、緑内障・白内障、骨粗しょう症、関節リウマチ、認知症、片頭痛、めまい」といった前職で扱っていない分野の知識が乏しいようでしたので、これは今後研修や定期勉強会への参加により解消して行く予定です。 
元来人と話をすることがお好きなようで、薬剤師という仕事に向いている方なのでしょう。配属先では生き生きと仕事をされていると聞いています。先日仕事でお話をお聞きした際にも、「服薬指導の時に患者さんが話をしてくれるかどうかは、自分と話をしたことで得をすると患者さんが感じてくれるかどうかだと思う。時間の無駄だと感じたら話はしてくれない。」と仰っていました。服薬指導の本質を捉えた鋭い考えで、全くその通りだと感心しました。 
服薬指導の時に患者さんが話をしてくれるかどうかには、もう一つ重要なポイントがあります。それは、その薬剤師が患者のことを本気で心配しているかどうかです。処方箋を手にしたときだけ形だけ心配そうな顔をして、薬歴を記入したら忘れてしまうような言葉と行動が一致していない薬剤師には患者は腹を割って話をしてくれません。 
患者様から信頼される、かかりつけ薬剤師を目指して、頑張ってください。 期待しています。 

(安全管理・学術教育部長  堀内 貴)

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